近くの山へ散策に行った時の事。お寺の方に散歩中のご夫婦が話しかけていました。
男性「あんた知ってる。あそこの木にカラスが巣つくっとるやろ。危ないよ。通行人が襲われるから、たたき落としたほうがいいよ。小学校とか危ないから落としたらしいよ。」
お寺の方「気をつけてみておきます・・・・。」
なんてことを・・・悲しいですね・・・すでに抱卵にはいっている巣ですよ。実際そのご夫婦がカラスさんから何らかの被害を受けたかどうかはわかりません。でもね、簡単にそんなこと言うのはどうかと思います。
「鳥獣保護管理法」ご存知ですか?「鳥獣保護管理法施行規則」ご存知ですか?環境省の「カラス問題の具体的対策の考え方」ガイドラインご存じですか?とにかくね、何でもかんでもぶっ壊せばよいってもんじゃないんですよ!と感情的になってはいけませんね。こういった法律についてはご存じない方が大半なのだと思います。いろんな事情があるのかもしれません。
確かにカラスさんは鳥獣保護管理法施行規則の中の狩猟鳥獣に指定されています。ハシブトガラスとハシボソガラスは狩猟鳥獣です。でも狩猟による捕獲なら期間とか区域や方法がきちんと定められているし、許可による捕獲はきちんと許可が必要なんです。当然卵も対象です。
鳥獣保護管理法から抜粋
第八条
鳥獣及び鳥類の卵は、捕獲等又は採取等(採取又は損傷をいう。以下同じ。)をしてはならない。
とにかく困っているのであれば行政の窓口や専門の方に相談しましょうね。
結局は生き物の命をやさしく見守る気持と、生きものに関する理解が大切なのかな・・・そんな気がします。
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