カラスさんたちが活発に子育てする季節です。すでに巣を出て一生懸命活動している雛ちゃんも多いようです。今回はカラスさんたちの子育てについて書きました。専門家ではないのであくまで個人の感想ということでお読みください。
去年と比べると今年は巣をつくっている場所が減りました。去年は観察している範囲で6か所だったのが今年は5か所でした。撤去されてしまった巣もあり、結局雛ちゃんの姿が見えたのは3か所でした。
今年はテリトリーの入れ替わりもあって、カラスさんたちの移動が多い年でした。桜の木に巣をつくったハシブトさん夫婦は、別の夫婦がテリトリーに入ってきたため、離れた場所へ移動して巣をつくりました。昨年その近辺で巣をつくっていたハシブトさん夫婦は別の場所へ移動、移動先をテリトリーにしていたハシボソさん夫婦は山を離れて街角へ移動・・・・。自然の世界はいろんな事がおこります。
では少しだけカラスさんたちの様子をご紹介します。
※距離をとり草むらや樹木に隠れて撮影しています。
川沿いに巣をつくったハシボソガラスさん夫婦です。一生懸命巣作りをしていました。
ようやく雛ちゃんの姿が巣に見え始めましたが、数日後、雛ちゃんは巣から落ちて力尽きていました。ハシボソさん夫婦は数日巣のそばから離れませんでしたが、いつの間にか姿を見せなくなりました。
林の中に巣をつくったハシブトガラスさん夫婦。雛ちゃんが三羽巣にいるようでした。
数日後、様子を見に行くと巣の中には2羽の雛ちゃんがいました。もう一羽はすでに巣から出たのか、隠れているのかわかりませんでした。さらに数日後、一羽の雛ちゃんが巣から出ておねだりする姿を見ることができましたが、他の二羽はどうなったのかわかりませんでした。
森の奥に巣をつくったハシブトガラスさん夫婦。アオサギ先輩のコロニー近く、鳶さんの探索ルート、若いカラスさんたちが頻繁に飛行するルート、といった場所だったので大忙しのようでした。鳶さんが上空を通過するたびに飛び立ち、へとへとになっていました。努力のかいあってか早い時期に雛ちゃんは巣から出てきました。二羽の雛ちゃんです。人も近づきにくい場所なので、木の上でのんびり過ごす様子をよくみかけました。
自然の世界は厳しいので、すべての雛ちゃんが成鳥になれるわけではありません。そう思うとなおさら頑張れーと応援したくなります。
毎年カラスさんたちの子育てを観察していると、親が子を思う愛情と子が親を信じる絆を感じます。大切なことを思い出させてくれているような気がしてなりません。
カラスさんたちありがとう!