普段は近場でハシブトさんやハシボソさんを探して歩いているのですが、ミヤマガラスさんを見てみたいと思い遠征してきました。今回はミヤマガラスさんたちの様子をご紹介します。
郊外の田園地帯を探索すること数時間。やっと発見しました。まず驚いたのはその多さです。
電柱にずらっととまっています。数えてみると約133羽いました。電線にびっしり並ぶようにとまり、時折何羽か飛び立ち、電柱間を行き来しています。
たまに一斉に飛び立ち、集団のまま円を描くようにぐるぐる飛行した後、再び電線に戻って来ます。ハシブトさんやハシボソさんと違うような気がします。ミヤマガラスさんの習性なのでしょうか。これだけの数が集団で旋回飛行する様子は圧倒されます。
★ミヤマガラスさんたちの飛行する動画です。鳴き声も聞こえます。
※音がでます。音量にご注意ください。再生されない場合は再生ボタンを押してください。
さて、実際のミヤマガラスさんの姿をみてみましょう。嘴が白く見えます。身体の大きさはハシブトさんよりは小さく見えます。
発見した場所の周辺を探索してノートに書いたものです。こんな感じでした。
字が下手でごめんなさい。絵が下手でごめんなさい。おおざっぱでごめんなさい。
観察していて不思議に思った事があります。
1.ここが塒なのか?それとも別の場所に塒があるのか?
周囲は田園や神社ですが、特に大きな木は無い様です。これだけの数を収容できる樹木や林は近くには無い様な気がします。以前に被害で話題になった城跡までは直線距離で約5キロ。そこまで戻るのか、それともここが塒で早い時間(発見したのは15時頃)から集合しているのか?
2.なぜぐるぐる旋回するのか?
突然数羽が飛び立つと、それに合わせて一斉に飛び立ち、集団でぐるぐる旋回飛行します。いったい何が目的なのか?ハシブトさん、ハシボソさんとはちょっと違います。
他にも謎が深まるばかりですが、また観察しに遠征したり、いろいろ調べてみようと思います。
今回はコクマルガラスさんは発見できませんでした。いずれ出会ってみたいなと思います。
こうやってハシブトさんやハシボソさん以外のカラスさんたちを見ていると、種類による生態の違いはなんとなくわかるのですが、ワタシにとっては、ほとんど謎ばかりです。実際に生き物の観察や実験をされ、データを分析され、人間との上手な共存方法を探られている研究者の皆様は本当に凄いなと感じました。
カラスさんたちありがとう!